
狭小地を活かしきる家(新築)
間口わずか4.5m。商店街近郊の限られた敷地に建つ、細長い一戸建てです。
工事のご相談は既存住宅の解体工事からスタートしました。

既存建物は震災などの有事には倒壊の恐れがある古い建物で、隣地境界線を越境しているなどの問題も抱えていました。
こちらが解体後の土地の様子。

建物がなくなると土地の形状が姿を現しました。

基礎は間口は狭いものの奥行のある形状に。上棟も近隣の皆様へご協力いただき無事終えることができました。

そしてこちらが完成した建物です。


外観はコンクリート調のシンプルなデザインでまとめながら、大小の窓をリズミカルに配置。限られた間口の中でも、すっきりと印象に残る佇まいを目指しました。
1階は、立地を活かした貸事務所として計画。


住まいとしてだけではなく、収益物件としての役割も持たせることで、土地の価値をより有効に活かしていきます。
そして2階は、ネコと一緒に暮らす住空間。

限られた床面積を有効に使うため、空間を平面的に考えるだけでなく、「縦に使う」工夫を随所に取り入れました。
そのひとつが、小上がりスペースです。


壁一面に設けた造作棚は、本棚でありながらネコたちが自由に行き来できるキャットウォークとしても活躍。さらに小上がりの床下には、引き出し式のベッドを造作しました。
「本棚」「キャットウォーク」「くつろぎの場所」「ベッド」。
ひとつの空間にいくつもの役割を持たせることで、コンパクトでありながら暮らしにゆとりを感じられる住まいとなりました。
階段にも一工夫。1段目と2段目は引き出しとし、靴箱を兼ねる階段です♪


キッチンは、華美なデザインよりも使いやすさを最優先。

ステンレスを中心に、まるで厨房のような機能的で潔い空間に仕上げました。
土地が狭い…間口が限られている…
一見すると家づくりの制約に思える条件も、考え方を変えれば、その家ならではの個性になります。
限られた土地だからこそ、空間の使い方を一つひとつ考え、暮らし方に合わせて自由に設計する。
狭小地の可能性を、住まいと収益の両面から引き出した一邸となりました。








