山口市下小鯖の家(リフォーム)
玄関は、住まいの第一印象を決める「家の顔」と言われるほど重要な場所。
来客時には必ず目に入る空間であり、住まう人にとっても日々出入りする場所だからこそ、使い勝手とデザイン性の両立が求められます。
今回のリフォームは、昭和の雰囲気を色濃く残した玄関を、現代的でスタイリッシュな印象に生まれ変わらせた事例です。
【before】
元の玄関は、赤茶のレンガタイルとアルミ製の格子引き違い戸。どこか懐かしさを感じさせる昭和テイストのデザインで、当時は高い人気を誇ったスタイルです。
しかしながら、現代の暮らしの中では以下のような課題も感じられるようになってきました。
・引き違い戸の開閉に力が必要で、スムーズさに欠ける
・デザインがやや古く感じられ、外観全体の印象を左右してしまう
そこで今回のリフォームでは、「機能性の向上」と「デザインの刷新」を両立させることをテーマに、玄関を一新しました。
【工事中】
新しい玄関には、片引き戸タイプの玄関ドアを採用しました。
扉自体が軽く、スムーズに開閉できるため、ご高齢の方でも使いやすくなっています。ドア本体は落ち着いたダークブラウン系の木目調で、モダンで上質な印象を与えてくれます。
また、玄関周辺の外壁にはレッドシダー材を施工しました。レッドシダーは、天然木ならではの豊かな表情を持ち、濃淡のコントラストが美しく、上品かつ自然な佇まいを演出してくれます。
【after】
ナチュラルな中にも重厚感を感じさせ、時間が経つごとに色味の変化も楽しめるのが魅力です。玄関先に木のぬくもりを加えることで、訪れる人を優しく迎えてくれる空間に仕上がりました。
住まいは時間と共に役目や求められる性能が変化していきます。かつては当たり前だったデザインや仕様も、現在のライフスタイルにはそぐわないことも・・・
今回の玄関リフォームでは「現代の暮らしにフィットする新しい価値」を生み出すことができました。
家に帰るたびに心が満たされ、来客の際にも自信を持ってお迎えできる玄関。そんな空間が、住まい全体の満足度を一段と高めてくれると思います。