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リフォームは「現状復旧」と「性能向上」

リフォームは「現状復旧」と「性能向上」

リフォームを計画するにあたり、そのリフォームが「現状復旧」と「性能向上」のどちらに分類されるのかを考えることで優先順位が明確になることをご存じでしょうか?

多くの方はリフォームの予算に限度がありますので、この考え方を知っておくことは有効です。

「現状復旧」とは、経年劣化や損傷した部分を修復し元の状態に戻すことを言い、「性能向上」とは、現在の生活の質を向上させるための間取り変更や設備のアップグレードのことを言います。

[現状復旧の具体例]
・壁のひび割れ修復
経年劣化によるひび割れや破損を修復し、建物の美観と安全性を回復させる。
・水漏れの修理
配管の劣化や損傷による水漏れを修理し、日常生活の支障を取り除く。

[性能向上の具体例]
・間取りの変更
家族構成やライフスタイルの変化に合わせ間取りを暮らしやすように変更する。
 断熱性能の向上
壁や窓の断熱性能を強化し、エネルギー効率を高めることで、快適な室内環境を実現する。

では、優先順位の考え方です。

結論から言えば、まずは「現状復旧」。その後に「性能向上」という順番になります。

家としての基本性能が失われている状態で「性能向上」のリフォームを行っても、その部分が機能しない・・、もしくは無駄になる・・というリスクを伴うからです。

例えば、予算500万円のリフォームを計画する場合、実現したいことをリストアップ。それらを分類し、現状復旧リフォームに300万円要するとします。そうなれば、おのずと性能向上リフォームに掛けることができる予算は200万円となります。

このように考えるとわかりやすいですね!

ではその分類を正確にするためにはどうしたらいいでしょうか?

真っ先にすべきこととしてホームインスペクション(住宅診断)をお勧めします!特にリフォーム予算が1000万円を超えるリフォームとなれば、事前に家のコンディションを知っておくことはマストと言っても過言ではありません。

事前にしっかりと住宅診断をすることで、現状復旧に必要となりそうな費用の把握。また、性能向上リフォームの技術面に対する可能・不可能のジャッジも容易になります。

ホームインスペクションとは、住宅の状態を有資格者であるホームインスペクター(住宅診断士)が評価する作業をいい、通常以下のようなポイントを調査・評価していきます。

  1. 構造: 家の基礎、壁、屋根などの構造部分の状態を確認。
  2. 電気設備: 配線や電気パネル、コンセントの安全性や機能性をチェック。
  3. 給排水設備: 水道管や下水管、給湯器、トイレ、シンクなどの設備が正常に機能しているか確認。
  4. 暖房・冷房設備: 暖房や冷房システムの動作状況を確認し、必要なメンテナンスや修理がないか。
  5. 屋根と外装: 屋根や外壁の状態、雨どい、排水システムのチェック。
  6. 内装: 壁、床、天井、窓、ドアの状態を確認。
  7. 断熱と換気: 断熱材の有無や状態、換気システムの機能を確認。などなど

KIZUKIplanningには現在3名のホームインスペクターが在籍しています。お気軽にご相談ください。

リフォームの「現状復旧」と「性能向上」。分類をすることで予算配分を明確にし、納得のリフォームを行っていただければと思います。

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