
今年も「屋久島の森と生きる」協議会総会へ
今年も「屋久島の森と生きる協議会」総会へ出席するため、屋久島を訪れました。

KIZUKIplanningは、屋久島町とともに「屋久島共同宣言」に賛同し、森林資源の持続的な活用と自然環境の保全を目指す「屋久島の森と生きる協議会」の一員として活動しています。
この協議会に参加するビルダーだけが、屋久島地杉のフローリング「ヤクイタフロア」を取り扱うことができます。そして、その売上の一部は屋久島の森林を守るための活動へ還元され、森を育て、未来へつないでいく循環型の仕組みとなっています。
家を建てることが、森を守ることにつながる――そんな理念に共感する全国約50社のビルダーが参画しています。
今回の屋久島訪問では、これまでとは少し違う目的がありました。
それは、実際に現場で木と向き合い、木を知り尽くしたKIZUKIplanningの自社大工2名を同行させたことです。

図面や写真だけでは伝わらない屋久島地杉の魅力を、自分たちの目で見て、手で触れ、香りを感じてもらいたい。そして、この木が育まれた自然環境そのものを体感してほしい。そんな想いから今回の同行を決めました。
建築に携わる私たちにとって、材料は単なる「資材」ではありません。
一本の木がどのような土地で育ち、どんな気候の中で年輪を重ねてきたのか。その背景を知ることで、木への向き合い方も、家づくりへの想いも大きく変わります。

こちらは総会が行われた屋久島町役場庁舎。屋久島の杉のみで建てられたこの建物は何度訪れても圧巻です。
また、私は今回も協議会の副会長として総会の議長を務めさせていただきました。

全国から集まる会員の皆様とともに協議会の未来について意見を交わし、円滑な議事進行という大役を無事に終えられたことに、改めて身の引き締まる思いでした。多くの皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
前回訪れた際は、青空の下で屋久島の壮大な自然を満喫することができましたが、今回は、その印象とはまったく異なる2日間。
屋久島らしい激しい雨が降り続き、島全体が濃い霧と雨に包まれていました。

「1か月に35日雨が降る」とも言われる屋久島。その言葉を決して大げさではないと感じるほど、自然の厳しさを肌で実感しました。
それでも予定どおりトレッキングへ。

雨に濡れた苔、勢いを増した沢の流れ、立ち込める霧、深い森の静寂――。
晴れた日の美しさとは違い、そこには生命の力強さと、人間の小ささを感じさせる景色が広がっていました。
雨だからこそ見える屋久島の表情があり、自然は決して人間の都合に合わせてくれるものではないということを改めて教えられました。


KIZUKIplanningが屋久島地杉を取り扱う理由は、その優れた性能だけではありません。
その木が育った森、その森を守る人々、その想いまで含めて、お客様へ届けたいと考えているからです。
今回、自社大工も屋久島の自然に直接触れたことで、この経験はこれからの家づくりに必ず生きてくると確信しています。

木の価値は、見た目や性能だけでは測れません。
その一本に込められた時間、歴史、そして自然との共生という物語まで含めて、お客様へ届けることが私たちの使命です。
これからも屋久島とのご縁を大切にしながら、自然とともに生きる住まいづくりを、一棟一棟丁寧に続けてまいります。









