
図面にはない仕事
リノベーション工事では、解体して初めて建物の本当の姿が見えてくることがあります。
現在、山口市秋穂で工事中のお住まいもその一つ。
天井を解体すると現れたのは、コンクリート造(RC造)と木造が一つの空間に混在する、非常に珍しい構造です。


異なる工法で造られた建物は、それぞれ構造の考え方も納まりも違います。木は湿度によって伸び縮みし、コンクリートは高い剛性を持つ素材。
同じ天井をつくるにしても、それぞれの特性を理解しながら施工しなければなりません。
図面だけを見ていては分からない世界。だからこそ、リノベーションは「解体してからが本当のスタート」と言われることがあります。
現場では、「この下地をどう組めば美しく仕上がるか」「断熱材はどう納めるのが最適か」「将来のメンテナンスまで考えるとどの方法が良いか」など、一つひとつを職人と現場監督が話し合いながら最適解を導き出していきます。
そこにあるのは、マニュアル通りの仕事ではありません。
建物の歴史を読み解き、先人たちが残した構造を尊重しながら、現代の性能と暮らしやすさを加えていく。経験と知識、そして柔軟な発想が求められる仕事です。
新築住宅はゼロからつくる仕事ですが、リノベーションは「あるものを活かす仕事」。
だからこそ、一棟一棟、同じ現場はありません。
今回のようなRC造と木造が混在する建物も、私たちにとっては決して「困った現場」ではなく、「この建物をもっと良くできるチャンス」。
長年培ってきた技術と経験をもとに、最適な納まりを考え、一本一本の木材を加工し、目には見えなくなる部分まで丁寧に仕上げていく。それが、KIZUKIplanningの職人たちの仕事です。
完成すれば、この天井裏を見る人はいません。
しかし、本当に快適な住まいは、見えないところの仕事によって支えられています。
まっすぐな天井も、冬暖かく夏涼しい室内も、将来まで安心して暮らせる住まいも、そのすべては、見えなくなる場所に込められた技術の積み重ねによって実現しています。
住まいづくりとは、建物を新しくすることではなく、そこで暮らすご家族の未来をつくること。
どんなに複雑な建物であっても、その建物が歩んできた歴史を受け止め、職人の知恵と技術で次の世代へ受け継いでいく。
それが、私たちKIZUKIplanningが考えるリノベーションです。
図面にはない仕事---
解体して初めて見える課題に向き合い、一つひとつ丁寧に答えを導き出す。その積み重ねこそが、住まいに感動を生み、永く愛される家へとつながっていくと信じています。








