
木を組み、ご縁を結ぶ。
先日、KIZUKIplanningにとって大切な方のご子息様がご結婚されました。
人生の新たな門出に際し、私たちらしいお祝いをお届けしたいと思い、特別な木組みの置物を製作しました。

今回採用したのは、日本の伝統的な継ぎ手である「腰掛蟻継ぎ(こしかけありつぎ)」です。
腰掛蟻継ぎは、木材同士を長手方向につなぐための継ぎ手で、古くから社寺建築や木造建築の世界で受け継がれてきた技術の一つ。
「蟻(あり)」という名前は、継ぎ手の断面形状が蟻の腰のように中央が細くなっていることに由来します。
この形状には大きな意味があり、木を差し込むと横方向へは抜けにくくなり、互いをしっかりと引き寄せ合う構造になるため、釘や金物に頼らずとも強固に固定することができます。
さらに「腰掛」の部分が上下方向のズレを抑え、力を分散させる役割を果たします。
現代では金物で簡単に固定できますが、先人たちは木の性質を知り尽くし、木だけで強度を生み出す知恵を磨いてきました。
その技術の美しさと合理性は、何百年も残る神社仏閣が証明しています。
また、今回使用したのは、山口県の森で育ったヒノキとスギ。
神社仏閣に用いられる清らかなヒノキと、住まいを支え続けるスギ。
異なる個性を持つ二つの木が、腰掛蟻継ぎによって一つになる姿は、これから人生を共に歩むお二人の姿にも重なります。
互いに支え合い、補い合いながら、一つの家庭を築いていく。
そして、一度しっかり組み合わさった継ぎ手が簡単には外れないように、ご夫婦の絆も末永く続いてほしい。そんな願いを込めながらKIUZKIplanningの大工が丁寧に製作しました。

ありがたいことに今回は直接お渡しすることができました!
お二人で継ぎ手を組み合わせる瞬間。完成した木組みを手にして笑顔を見せてくださった瞬間。

その喜んでいただける姿を拝見し、私たちも大変うれしく、心温まる時間となりました。
家づくりも、人とのご縁も同じです。
目には見えない部分こそ丁寧に。互いを支え合うことで、本当に強いものになる。
この木組みが、お二人の人生とともに年輪を重ねながら、末永く寄り添う存在となれば幸いです。
ご結婚、誠におめでとうございます。








