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KIZUKIブログ

JAPAN WOOD ENERGY SUMMIT 2026

JAPAN WOOD ENERGY SUMMIT 2026

先日、福岡県豊前市で開催された「JAPAN WOOD ENERGY SUMMIT 2026」に参加してきました。

今回で4回目を迎えるこのイベント。北は北海道、南は鹿児島まで、全国各地から木質エネルギーに関わる人たちが集結しました。

合言葉は、

「木質エネルギーでつながり、ささえあい、つくりだす」

実はこのサミットは、2023年に私たちの地元・山口県山口市で産声を上げたイベントでもあります。当時、「地域資源である木をもっと暮らしに活かせないか」「木質エネルギーを通して地域や人がつながれないか」という想いからスタートした取り組みが、こうして全国へ広がり、毎年開催され続けていることに感慨深いものを感じました。

午前中は、全国のペレットストーブ・薪ストーブメーカーによる製品展示会。
各メーカーが最新機種や新たな技術を持ち寄り、実際に製品を見ながら情報交換ができる貴重な時間となりました。

近年のストーブは、単に「暖をとる道具」という枠を超えています。
デザイン性はもちろん、燃焼効率やメンテナンス性、さらにはIoT技術との融合まで進化しており、“暮らしの質を高める設備”としての存在感が年々高まっていることを実感しました。

特に印象的だったのは、「木を燃やす」という行為が、単なるエネルギー消費ではなく、“地域資源を循環させる行為”として語られていたこと。

山で木を育て、伐採し、加工し、エネルギーとして活用する。
そこには林業、製造業、建築業、運送業、行政など、多くの人たちの仕事が関わっています。

 

午後から行われたサミット本会では、豊前市長の挨拶を皮切りに、「行政と民間企業を交えた木材の6次産業化」をテーマにしたトークセッションが行われました。

“木を伐って終わり”ではなく、資源として循環させながら地域経済を活性化させる仕組みをどう作っていくのか。

行政、林業関係者、メーカー、販売店、建築会社など、それぞれ立場の違う人たちが本音で意見を交わす姿は非常に刺激的でした。

このサミットの魅力は、単なる講演会ではないところです。

「木質エネルギー」という共通テーマのもと、異なる立場の人たちが対等に語り合い、悩みや課題、未来への希望を共有できる。そこに、このイベントならではの価値があるように感じます。

そして今、業界を取り巻く環境は決して穏やかではありません。

世界的な情勢変化や、いわゆる“ナフサショック”の影響もあり、オイル価格は上昇傾向。建築資材や物流コストも高騰し、私たちの業界にも少なからず影響が出ています。しかし、その一方で改めて注目されているのが、地域で循環できるエネルギーの存在です。

輸入資源に依存するだけでなく、地域にある木を活かし、地域の中でエネルギーを循環させていく。それは単なる“暖房”の話ではなく、地域の未来づくりにもつながっていくのだと思います。

今回のサミットでは、「業界一体となってこの難局を乗り越えていこう」という前向きな空気を強く感じました。

 

夜には交流会も開催されました。

昼間の少し緊張感のある空気とはまた違い、食事を囲みながら本音で語り合える、とてもいい時間。

全国で活動している仲間たちと、「地域でどんな取り組みをしているのか」「今どんな課題を抱えているのか」を共有する中で、改めて感じたのは、“一社だけでできることには限界がある”ということ。

だからこそ、こうして全国の仲間とつながり、支え合いながら前に進んでいくことが大切なのだと思います。

 

翌日は、豊前市内にあるペレット製造・ブリケット製造施設を視察しました。

原料となる木材がどのように加工され、製品として形になっていくのか。現場の空気や音、匂いまで体感しながら学べることは、やはり机上の議論とはまったく違います。

実際の現場を見ることで、「木質エネルギー」という言葉の裏側にある、多くの人の努力や技術、そして想いを感じることができました。

こうした“現場を知る時間”があることも、このサミットが全国で支持され、続いている理由のひとつなのだと思います。

木を活かすことは、地域を活かすこと。
そして、人と人をつなぐこと。

今回のサミットを通じて、改めてその可能性を強く感じた2日間でした。

そして次回、2027年の開催地は鳥取県に決定!


また新たな地域で、どんな出会いや学びが生まれるのか今から楽しみです。

私たちKIZUKIplanningも、木質エネルギーの可能性を地域の暮らしにつなげていけるよう、これからも学び続け、発信し続けていきたいと思います。

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