令和6年度「屋久島の森と生きる」協議会総会
7月2日(火)、屋久島町役場で開催されました、令和6年度「屋久島の森と生きる」協議会総会に出席してきました。
KIZUKIplanningは「屋久島の森と生きる」ための森林の整備、森林資源の持続的利用を理念とした屋久島共同宣言に調印(屋久島町と調印しています)。屋久島共同宣言へ賛助したビルダーだけが屋久島地杉のフローリング「ヤクイタフロア」の取り扱いができ、その収益の中から屋久島の自然を守るための費用を捻出していくという取り組みです。現在、全国で40社前後のビルダーが賛同・参画しています。
今回の屋久島行きは、新山口~鹿児島中央は新幹線。鹿児島の港からは高速船で長時間を掛けての移動になりました。
午後15時からの総会を前に屋久島町役場本庁の視察をさせていただきました。
屋久杉林の伐採後に植された地(じすぎ)材を利用した屋久島町役場本庁舎。ほぼ全ての材を地杉で賄っており、林業振興において森林資源循環を表す象徴的な建築物です。庁舎内は甘く鎮静効果のある地杉の香りが漂っています。
ちなみに、屋久島地杉は、数千年を生きた屋久杉と同様、他の地域の杉よりも、木の香り、精油を多く含んでおり、抗菌・防カビ作用・鎮痛作用・喘息などの原因となる室内塵ダニの繁殖を抑えるなどの働きを発揮してくれるという特徴を持っています。
庁舎の建築は独創的なデザインで、木造の素晴らしさと可能性を感じさせてくれる優れた建造物であることは間違いありません。
「屋久島の森と生きる」協議会では副会長という大役をお任せいただいており、今回の総会でも議事進行を仰せつかりました。
全国から集まった30名を超える会員の皆様のご協力もありスムーズに総会も進行。無事に総会を終えることができました。
今回は「第一回屋久島建築賞」の授賞式も執り行われました。屋久島建築賞とは、素材や建築の持つ有用性・芸術性など、屋久島の素材やキットを活かした建築物の賞です。
屋久島の杉を使った素晴らしい建物の数々に触れることができとても有意義な時間となりました。
7月3日は屋久島の渓谷で晴天の中トレッキング!
樹齢1000年を超える屋久杉を始め、シダや苔類が茂る照葉樹林の〝力強さ〟と〝優しさ〟に触れることができました。画像を通じ皆さんにも偉大なる自然が与えてくれる癒しとエネルギーをお裾分けできれば幸いです。
今回のトレッキングは白谷雲水峡。頂上の太鼓岩を目指すコースです。往復4〜5時間程度の時間を要しますが、屋久島の代表的な絶景を満喫できる人気のルート。太鼓岩から眺める180°の眺望は圧巻です!
これからも建築を通じ、ぜひ皆様にも屋久島の魅力、また、建築資材として優れた屋久島の杉の優位性をお伝えしていければと思っています。