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KIZUKIブログ

シーリングファンのサーキュレーション効果

シーリングファンのサーキュレーション効果

室内の天井付近で回転しているプロペラ。これをシーリングファンといいます。

シーリングファンを設置する目的は、ズバリ「サーキュレーション効果」。シーリングファンで室内の空気を対流させることで、温度のムラがなくなり冷暖房効率がアップ。そのため、夏はより涼しく、冬はよりあたたかく快適な環境を創り出せます。天井の吹き抜け空間などでは特に効果的。また、エアコンの節電効果も期待できます。

暖かい空気(暖気)は上昇し、冷たい空気(冷気)は下降するという特性があります。このままでは、暖房をしても冷房をしても、部屋の天井付近と床付近で温度差が発生してしまい、不快な空間になってしまいます。それを解消するために、室内の空気を攪拌して、部屋の上下温度差を抑制するのがシーリングファンの大きな役割です。

ちなみに、適切な気密・断熱施工を施している家は、この温度差が一般的な家よりも発生しにくくなる方向ですが、天井の高さや吹き抜けがある間取りではシーリングファンがあった方がベストです。

次に使用法。夏と冬ではファンの羽根の回転方法を逆転させて使用します。

暑い夏はファンから床に向けて風が発生するように回転させます(左図)。ファンの下にいると風を受けるので涼しく感じます。ファン自体が扇風機の役割も果たします。

逆に、秋・冬・春は天井に向かって風が発生するように回転させます(右図)。この回転方向の場合、ファンの下にいても肌寒く感じることはありません。

体感温度を作るひとつの要素は空気の動き「気流」です。

夏場は気流効果で体感温度が下がるので、冷房設定温度を上げることができます。また、その効果で冷房の運転時間を短くすることができます。人は風を受けることで、体感温度が大きく変わります。

ちなみに、今のような梅雨時期にもシーリングファンは効果を発揮します。
室内のカビや結露を防ぐには、湿気をためないことが大切です。しかし、換気のためとはいえ、外出中に窓を開けっ放しにはできません。シーリングファンを回しておけば、空気が停滞したり、空気のよどみをなくすことができます。空気が循環し、カビや結露の発生を抑制するのに役立ちます。

また、洗濯物の部屋干し臭を防ぐためには、早く洗濯物を乾かすことが大切。除湿機などを使うことも効果的ですが、それに加えて空気を循環させることもポイントです。シーリングファンで室内の空気を撹拌することで、部屋干しを効率良く短時間で終わらせることができますのでぜひお試しください。

電気配線などの問題でシーリングファンを設置するのが難しい既存住宅の場合、置き型のサーキュレーターでも効果は得られます。

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