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KIZUKIブログ

太陽光発電設置…その前に

太陽光発電設置…その前に

山口市吉敷にて瓦の葺き替え工事を行っています。太陽光発電を設置するために屋根調査を行ったところ、既存の屋根の老朽化が問題に・・

屋根材の劣化は雨漏りのリスクを高めるだけでなく、太陽光パネルを固定するための強度を確保できない場合があります。そこで今回は「太陽光の前に、まず屋根の健康を整える」ことを優先し、屋根全体を一度リセットする工事から着手することとなりました。

今回採用したのは 低勾配用の防災瓦。一般的な瓦よりも緩い勾配の屋根にも対応できるよう設計されており、近年の住宅デザインで増えている“フラットでシャープな屋根”にも相性の良い瓦です。

低勾配用瓦にはいくつか特長があります。

まずひとつは 高い防水性能。

通常、瓦屋根は一定以上の勾配が必要ですが、この瓦は独自の形状によって雨水の逆流を抑え、低い勾配でもしっかり排水できる構造になっています。さらに 防災瓦であるため、台風時の強風による飛散やズレを抑えるロック機構を備えており、近年増えている大型台風への備えとしても安心です。

そしてもうひとつ大きな魅力は、焼き瓦ならではの“将来にわたり塗装が不要”という長寿命性。

コロニアルやガルバリウム鋼板のように、10〜15年ごとに塗装メンテナンスを必要とせず、色あせしにくい素材のため、美観を長期に渡り保つことができます。一度しっかり施工しておけば、その後のメンテナンスコストを大幅に抑えられる点は、住まい手にとって大きなメリットです。

葺き替え後の屋根は、見た目もスッキリと引き締まり、建物全体が若返ったような印象に生まれ変わりました。

太陽光発電は「載せれば終わり」ではなく、そのパフォーマンスを長く発揮するためには土台となる屋根環境がとても重要です。今回のように、先に屋根の状態を整えることで、これから何十年と続く暮らしの安心とエネルギー効率の向上につながります。

これで太陽光発電の設置準備も万全。

新しく生まれ変わった屋根が、これからの住まいにしっかりと寄り添い、安心と快適を守り続けてくれることと思います。

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