
和室の床を快適にアップデート
今回ご紹介するのは、築年数の経った住まいに多く見られる“田の字型間取り”の和室リフォームです。
四部屋が縦横に並び、続き間として使える日本家屋ならではの配置は、来客時に襖を開け放って広く使ったり、季節行事の場として活用したりと、かつては暮らしの中心でした。
しかし現代のライフスタイルでは、和室をそのまま活かしきれず「一部屋は寝室として使いたい」「ベッドを置きたいけれど畳だと難しい」といったご相談をいただくことも増えています。
今回のお客様もまさにそのケース。
“和室の雰囲気は好きだけれど、日々の暮らしに合わせて使い勝手を良くしたい”というご希望から、和室の一部をフローリングへ変更する工事をご依頼いただきました。
和室 before
和室 after
ベッドやチェストなど、現代の生活家具は和室よりもフローリングとの相性が良く、段差が生まれにくいため移動もしやすくなります。
今回採用したのは、KIZUKIplanningが推奨する“無垢フローリング”。合板フローリングとは異なり、足裏に触れた瞬間に伝わる柔らかさや温かみは別格です。杉のフローリングは和テイストにもマッチする床材のひとつです。
さらにリフォームの場合、畳を撤去した後の床下空間に断熱材を入れることが可能に。
古い住宅の場合、床下の断熱が不十分なことが多く、「冬になると足元だけ妙に寒い」いわゆる底冷えが問題ということで、今回の工事では、床下断熱をしっかり施すことで、夏の湿気対策にも冬の冷え対策にも配慮した“住み心地の底上げ”を実現することができました。
和室 Before
和室 after
今回のリフォームでは、床工事と同時に、水回り設備の入れ替えと浄化槽の新設も行わせていただきました。
古い水回りは、設備自体の劣化はもちろん、配管の錆びや水漏れリスク、節水性能の低さなど、衛生・安全・ランニングコストの観点でデメリットが積み重なっていきます。
毎日使う場所だからこそ「壊れる前に入れ替える」という選択は、長い目で見て大きな安心につながります。
トイレ before
トイレ after
また、公共下水が整備されていない地域では、浄化槽の設置は暮らしの必須インフラです。
最新の浄化槽は処理能力も高く、においが出にくく管理もしやすいため、以前のような大がかりなメンテナンス負担も減っています。
今回の工事では、建物の今後の使用年数も考慮し、将来的な安心を見据えた設備仕様を選定しました。
浴室 before
浴室 after
今回のリフォーム工事は・・・
■和室の一部を無垢フローリングへ変更
■床下断熱で住み心地を改善
■水回り設備を刷新し、家全体の機能性を向上
■浄化槽の設置でライフラインを安定化
といった、暮らしの基盤そのものを整えるリフォームとなりました。
「昔の家の良さは残しつつ、今の暮らしにフィットする住まいにしたい」そんな想いを形にするのが、KIZUKIplanningのリフォームです。
古民家や築古住宅の使い方に悩んでいる方、今の住まいをもっと快適にしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
“本物の素材”と“暮らしに寄り添う設計”で、皆さまの住まいづくりをサポートしてまいります。






