
職人の感性が宿る壁
現在新築工事中のこちらのお宅。
お施主様、珪藻土塗り職人を交え、施工前のカラーやパターンの現場打ち合わせを行いました。

お施主様が、珪藻土を塗る職人に直接ご自身の思い描くイメージを伝えること。
そして、職人からお施主様へ、珪藻土の特徴や心地よく暮らすための工夫をお伝えすること。
私たちは、こうした“職人とお施主様が直接言葉を交わす時間”を大切にしています。

KIZUKIplanningがご提案する珪藻土は、昔ながらの土壁と同じようにリユースが可能で、湿度を自然に調整してくれる優れた仕上げ材です。
使用している原材料は、以下の4つのみ。すべて100%天然素材です。
●メソポア珪藻土 ●火山性白土 ●セルロースファイバー(古紙) ●食用でんぷん糊

一般的な珪藻土は、もともと固まらない(サラサラと崩れやすい)性質のため、石灰やセメント、化学糊などを混ぜて固めます。しかし、こちらの珪藻土は、一切の化学成分を使用せずに自然素材だけで固まるという特別なものです。
住宅を解体するときには水をかけるだけで簡単に剥がすことができ、そのまま土に還すことも可能。まさに循環型の素材です。
では、なぜ固まらないはずの珪藻土が壁にしっかりと留まるのか?
その理由は、メーカーによる独自技術「乾燥・粉砕・ミキシング」にあります。この技術によって、従来は不可能とされた“天然素材だけで固める”ことを実現しました。
さらに、この珪藻土は重量比で80%という高い含有率を誇り、湿度コントロール性能も抜群。
実際、使用する珪藻土の種類によって室内の快適さは大きく変わります。
そして珪藻土を練る水は天然水を使用。

水道水と違い、明らかに土の粘りや表情が変わってくるから驚きです。やはり自然素材には自然素材ですね!
さて、今回も珪藻土塗りは伊藤さんにお願いしました。弊社の住まいづくりではお馴染みです。


珪藻土の優れた調湿性能はもちろんですが、空間の印象を決めるのは、職人の技と感性です。
コテの角度、力の加減、塗り重ねるリズム--
そのひとつひとつが壁に表情を生み、空気感まで変えていく。自然素材がもつ力に、職人の手が息を吹き込む瞬間です。
珪藻土は塗った直後は水分量が多いため色が濃く出る傾向があります。数日かけて水分が飛び、乾燥した時の色味を加味して色調整できるのも、伊藤さんが技術力・現場力がある職人である所以です。

こちらのお宅では、部屋によってアイボリーとグレーを塗り分けました。数日後の仕上がりが楽しみです♪
さて、こちらのお宅は「OPEN HOUSE」を開催いたします。
ご興味のある方は電話かメールでお気軽にお問い合わせください。







