本物のサウナを求めて③~サウナキャビン編~
サウナといえば、フィンランドが有名ですが、エストニアもまたサウナ文化が根付いた国のひとつ。そんなエストニアで、こだわりのサウナキャビンを製造するメーカー「Saunaseel(サウナセル)」を視察させていただきました。
サウナセルのサウナキャビンは、伝統的な技術と現代的なデザインを融合させた、高品質なラインナップが魅力。
①バレルサウナ(Barrel Sauna)
円筒形のバレルサウナは、見た目にも美しく、効率よく熱を循環させる設計になっています。木の温もりを最大限に活かしつつ、少ないエネルギーで短時間に室内を温めることができるため、省エネ性能も優れているのが特徴です。
②モダンキャビンサウナ(Modern Cabin Sauna)
洗練されたスクエアデザインのサウナキャビンは、現代の住宅やリゾート施設にも調和するデザイン。ガラスウォールを採用したモデルもあり、自然を感じながらサウナを楽しめるのが特徴です。
サウナセルのサウナキャビンは、エストニアの豊かな自然と伝統文化を背景に、確かな職人技によって生み出されています。持続可能な森林管理のもとで育てられたエストニア産の良質な木材を厳選し、サウナに最適なパインやスプルースを使用。これにより、耐久性や断熱性に優れたサウナ空間を実現しています。
また、サウナセルは古くから受け継がれてきたエストニアのサウナ文化を大切にしながら、現代のライフスタイルに適応した革新的な要素も取り入れています。例えば、シンプルながらも洗練されたデザインや、スマートフォンで温度調整が可能なIoT機能など、快適で利便性の高いサウナ体験を提供するための技術開発にも積極的に取り組んでいます。
製造の工程においては、機械による大量生産に頼らず、熟練した職人たちが一つひとつ丁寧に仕上げていくのもサウナセルの特徴です。木材の選定から加工、組み立てに至るまで、細部にまでこだわったものづくりを徹底し、サウナを愛する人々にとって理想的な空間を提供しています。
さらに、環境への配慮もサウナセルの重要な理念のひとつ。製造工程では可能な限り廃棄物を抑え、木材の端材を活用した燃料開発や、エネルギー効率の高いサウナストーブの導入など、持続可能なサウナ文化の普及に貢献しています。
ちなみに、エストニアのサウナキャビン内装でよく見かけるこちらの木輪切り。
サウナの内装に使用される木材の中でも、特に高級感があり、香り豊かな素材として知られるのがジュニパー(杜松・ねずの木)です。ジュニパーはヒノキ科の針葉樹で、特有の美しい木目と芳醇な香りを持ち、サウナ空間をより特別なものにしてくれます。
ジュニパーの最大の特徴はその独特な香り。そのアロマは、爽やかさの中にほのかな甘みを感じさせ、リラックス効果をもたらしてくれます。この香りには、ストレスを軽減し、呼吸を深くする効果があるとされており、サウナの蒸気と相まって深いリラクゼーションを提供してくれます。また、ジュニパーには天然の抗菌・防虫作用があり、サウナ内の衛生環境を保つのにも役立っているそうです。
サウナセルのサウナキャビンには、エストニアの自然と伝統、職人の誇り、そして現代のライフスタイルに寄り添う革新が詰まっています。本格的なサウナ体験を求める人々にとって、まさに理想的な選択肢となること間違いなしです。
次回ブログ~建造物編~もお楽しみに!