読み込み中

KIZUKIブログ

ホームインスペクション@山口市糸米

ホームインスペクション@山口市糸米

山口市糸米の中古住宅でホームインスペクション(住宅診断)を実施しました。不動産屋さんの情報では築100年近い古民家です。

中古住宅を購入し、リノベーションやリフォームを行う際に、まず重要なのが ホームインスペクションです。

見た目のデザインや設備の更新に目が行きがちですが、住宅の根幹となる構造や劣化状況を把握せずに工事を進めると、後々大きな問題が発生するリスクがあります。

ここでは、ホームインスペクションの重要性とそのメリットについて詳しく説明します。

ホームインスペクションとは?

ホームインスペクションとは、住宅に精通した専門家が 建物の劣化状況や欠陥の有無を調査し、適切なアドバイスを行う ものです。主に以下のような項目を診断します。

・基礎や柱、梁の状態(構造的な問題)
・雨漏りや屋根・外壁の劣化
・給排水管や電気設備の老朽化
・シロアリ被害の有無
・断熱性能や結露のリスク
・リノベーション・リフォームの可否

これらを調査することで、「今の状態で住み続けることができるのか」「補修が必要な箇所はどこか」「リノベーションにどのくらいのコストがかかるのか」を、ある程度明確にできます。

なぜホームインスペクションが重要なのか?

① 予期せぬトラブルを防ぐ
中古住宅は新築と違い、築年数や前の所有者の管理状況によって状態が大きく異なります。例えば、目に見えない柱の腐食や基礎のヒビ、配管のサビなどが後から発覚すると、リフォーム工事が想定以上に高額になってしまうことも・・・事前に診断を受けることで、思わぬ追加費用を避けることができます。

② 安全な住まいを確保できる
住宅の構造に問題があると、耐震性が低下し、地震時に大きな被害を受けるリスクがあります。特に築年数が古い建物は 現在の耐震基準を満たしていない場合 も多いため、事前に診断を受けて補強の必要性を判断することが大切です。

③ 予算の適正化と計画的なリフォームができる
ホームインスペクションを実施すると、修繕が必要な箇所が明確になり、リノベーションの優先順位をつけやすくなります。例えば、「水回りの配管はすぐに交換が必要だが、内装のクロス張り替えは数年後でも問題ない」といった判断が可能になり、無駄な工事を省いて予算を適正化 できます。

④ 住宅の価値を適切に評価できる
住宅を購入する際、外観や間取りだけでなく、建物の状態を把握することで、本当に適正な価格であるかを判断できます。診断結果を基に売主と交渉し、必要な修繕を含めた価格調整を行うことも可能です。

⑤ 住宅購入後の安心感を得られる
ホームインスペクションを実施することで、「この家に住んでも大丈夫なのか?」という不安を解消 できます。特に中古住宅は購入後に想定外の修繕が発生することが多いため、事前に状態を知ることで心理的な安心感も大きくなります。

ホームインスペクションの流れ

一般的なホームインスペクションは以下の流れで行われます。

①依頼・相談
住宅診断の専門家(ホームインスペクター)に依頼し、診断範囲や費用を確認します。

②現地調査(2〜3時間)
建物の外部・内部を目視や機材を使って調査し、劣化や構造的な問題をチェックします。

③報告書の作成・説明
調査結果をレポートとしてまとめ、住宅の状態や今後の修繕ポイントについてアドバイスを受けます。

④リフォーム・リノベーション計画の立案
診断結果をもとに、必要な補修や工事を計画し、施工業者と相談します。

ホームインスペクションの費用と注意点

ホームインスペクションの費用は一般的に 10万円前後です。費用がかかるものの、後から想定外のトラブルが発生し、高額な修繕費が必要になるリスクを考えると、決して無駄な投資ではありません。

また、診断を受ける際は、第三者性のあるインスペクターに依頼することが大切 です。売主側の業者が行うインスペクションでは、問題点が正確に報告されない可能性もあるため、独立した専門家を選ぶと安心です。

KIZUKIplanningでは3名の有資格者が所属。第三者性を担保しながら公平な診断を実施しています。

まとめ

中古住宅をリノベーション・リフォームする際には、ホームインスペクションを実施することが極めて重要です。建物の状態を事前に把握することで、予期せぬ修繕費を防ぎ、安全性を確保し、計画的に工事を進めることができます。

費用がかかるからといって省略せず、 長く安心して暮らせる住まいづくりのための第一歩として、ぜひ検討してみてください。

TOP