グレイジュ色で仕上げる外壁
防府市で新築中のこちらの現場。
コテでパターンをつけながら丁寧に職人が外壁を塗って仕上げていきます。
工業製品では出せない温もりを感じる仕上がりです。
外壁を大壁工法+塗り壁にする場合、下地処理の精度(職人の腕)や仕上げ材の厚み・テクスチャーにより仕上がりの美しさが大きく変わります。陽の当たる角度により影が出やすく、下地の凹凸が目立ちやすい工法だけに注意が必要です。
住宅の外壁の色は、家全体の印象を決める大切な要素。こちらのお宅ではシックで上品な「グレイジュ(Greige)」を外壁カラーとしてお選びになりました。
グレイジュとは、グレーの落ち着きとベージュの温かみを兼ね備えた中間色で、洗練された雰囲気を演出できるのが大きな特徴です。
<グレイジュの外壁のメリット>
✅ 上品で落ち着いた印象を与える
グレイジュは派手すぎず地味すぎない絶妙な色合いで、高級感のある外観に仕上がります。流行に左右されにくく、長く愛される色です。
✅ 汚れが目立ちにくい
真っ白な外壁は汚れが目立ちやすく、黒や濃い色の外壁はホコリや水垢が目立ちます。その点、グレイジュはちょうど中間の色合いで、汚れが付きにくく、長期間美しい状態を保ちやすいというメリットがあります。
✅ 周囲の景観になじみやすい
グレイジュは、自然素材との相性が良く、木目調の外装や石材とも調和しやすい色です。さらに、植栽や庭の緑とのコントラストも美しく、街並みに溶け込みながらも品のある存在感を演出できます。
✅ 光の加減で表情が変わる
昼と夜、晴れの日と曇りの日など、光の当たり方によってグレー寄りに見えたり、ベージュ寄りに見えたりするのが魅力。時間帯や季節ごとに異なる表情を楽しめるのもグレイジュの特長です。
<外壁をグレイジュにする際の注意点>
⚠ 色選びはサンプルで確認を
グレイジュには、グレー寄り・ベージュ寄り・明るめ・暗めなど様々な種類があります。小さなサンプル帳や写真だけで決めると、イメージと異なることも・・まずは大きめの実物サンプルを取り寄せます。屋外で実際の光の下で確認しながら選ぶのがポイントです。
⚠ 屋根や玄関ドアとの相性を考える
グレイジュはナチュラルな色ですが、合わせる色によっては統一感が出にくいことがあります。屋根や玄関ドア、サッシの色とのバランスを考えて選ぶと、全体のデザインが美しくまとまります。
⚠ 外壁の素材によって印象が変わる
サイディング・塗り壁・タイルなど、外壁の素材によってグレイジュの見え方が変わるため、仕上がりの質感も考慮するとより理想的なデザインに仕上がります。今回は塗り壁なので比較的お選びいただいた色が忠実に表現されました!
グレイジュの外壁は、上品で洗練された雰囲気を作りながら、汚れが目立ちにくく、景観にもなじみやすい万能カラーといえます。
選ぶ際は、光の加減や周囲との調和を意識しながら、自分の理想の住まいに合う色味を見つけましょう。