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KIZUKIブログ

雪の中で映える古民家の風情

雪の中で映える古民家の風情

今朝の山口市内は一面雪景色。昨晩からの雪で今シーズン一番の雪となりました。

こちらは今朝のKIZUKIplanning事務所の様子。

 

冬の古民家は、雪景色の中で特に美しい佇まいを見せてくれます。

真っ白な雪に包まれた瓦屋根、雪の重みで静まり返った庭木、その中で灯る温かな明かりが、見る者の心を和ませてくれる日本の原風景です。

静寂の中に佇む古民家は、冬の風物詩とも言える存在。降り積もる雪が瓦屋根に静かに覆いかぶさり、白と黒のコントラストが日本画のような情景を生み出してくれます。

このような情景が日常を忘れさせてくれる癒しの風景だと感じるのは、私たち日本人のDNAに組み込まれた奥深い感情なのかもしれません。

古民家の魅力は、美しい外観だけではありません。その背後には、長い年月をかけて培われた建築技術や設計思想が息づいています。例えば、使い込まれた柱や梁、風雨に耐えた瓦や木材には、長い歴史の積み重ねが刻み込まれています。

これらの素材が持つ経年変化が独特の風合いを生み出し、「時の重み」を感じさせてくれています。こうした風格が、古民家に特有の深い趣を与えているのだと思います。

また、古民家の設計には、地域の気候や風土に適応した工夫が凝らされています。

木材や土、瓦といった自然素材が多用され、周囲の景観に溶け込むように建てられており、縁側や土間など、外と内をつなぐ空間を持つことで、四季折々の自然を存分に感じられる構造となっています。こうした自然との調和も、古民家の大きな魅力のひとつです。

現代の生活では味わえない静けさや素朴さを感じられる古民家。我々に幼少期の思い出や過去の生活に思いを馳せるノスタルジックな気持ちを呼び起こさせてくれます。

特に雪景色の中に佇む古民家は、日本人の心に深く響く“風情”を象徴する風景であると感じることができます。

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